(日記)片付けられない父親の話

父から「家を整理して、君の服をまとめたので、不要なものはを処分してくれ」と言われました。

うちの父は片付けが苦手です。私も得意な方ではないですが、それを観察して、どう修正すれば良いのか考えました。

ものが捨てられない父について

「家を整理して、君の服をまとめたので、不要なものはを処分してくれ」と言われました。

父には発達障害的な傾向があると思っているのですが、自分のものと他人のものの区別ができません。

私が実家に置いた服を私物化して自分のクローゼットに押し込み、勝手に普段着として着用しています。洗濯もできない(たぶん洗剤を入れていない)ので家にある私の衣類は常に加齢臭と生乾きの匂いがしていました。

ですので、実家に服は置かずに、たまに泊まるときは着替えを持って行くようにしています。そして、実家にある服はもう、私のものではなく父に譲ったものとして考えていました。

そのような状況でしたので、父から服を整理してくれと言われて面食らってしまいました。たぶん父は「私の服をちょっと借りている」認識だったのでしょう。

私は「必要なものは無いので全て処分して、父が欲しいものは貰って良い。」という条件を伝えました。しかし、しつこく「自分では捨てられないから、代わりに捨ててくれ。」と言うので、実家に戻って整理することにしました。

父は選別してるところを見ながら、「これも暖かいんだけどな」「これもまだ着られる」などと小言を言っていました。

案の定、全30着位の中から先週購入した1着のスウェットが残せそうで、あとはボロボロ、ヨレヨレの服ばかりでした。

スウェット以外は捨てて良いと伝えると、両手に10着ほど抱えて「これは持っておく」と言って出て行きました。それはどことなく、テレビで見たゴミ屋敷の住人の行動と重なって見えました。

残りの不要な衣類は捨てるために紐で縛りましたが、父は捨てることが不服であるといった顔をしていて、この人は本当に物が捨てられないんだな。と思いました。

…といったことがありまして、非常に面倒くさかったです。

片付けられない原因

父親をよく観察して、片付けられない、ゴミが増えていく原因を考えました。

以下の3つが挙げられます。

  •  隙間にものを詰め込む習性がある。
  •  もの(本や箱)を積み上げる習性がある。
  •  ものが捨てられない。執着心の強さがある。

こちらが、実家で「片付けた」父の部屋の一角です。

空いている隙間に本や書類を詰め込んでいて、箱に入れることで片付けられると考えているようです。

大量にものがあると管理できずに、必要な時に探し出すことが出来なくなります。見当たらないものは新しく購入するため、さらにものが増えて散らかるといった悪循環を生んでいます。

まずはものを捨てて減らしていく工夫が必要ですが、父は捨てることが本当に苦手なようです。

服を選別している際に父は何度も「これには愛着がある」と言っていましたが、「それは執着だから」と訂正しました。

年を取るごとに、思い出が増えるので、ものが溜まっていくことはあるでしょう。しかしそれは愛着ではないと思います。「どのように強い思い入れがあるの?」とか「どんな思い出があるの?」と具体的に聞かれたら答えられないのではないでしょうか。

物質的な豊かさを得られないまま幼少期を過ごしてきた人は、ものが捨てられず溜め込んでしまうかも知れません。貧しい幼少期を過ごした高齢者の部屋が散らかっているのは何度か見たことがあります。

しかし、ものの価値は時代によって変化します。ものを手放す訓練を日頃から行っていないと、ゴミをずっと大事に持っている状況になってしまいます。物事に執着せずに「いま」何が必要かを考える訓練を日頃から行う必要があります。

自分の執着する心に気づき、それを手放すことから始めなければなりません。

話はそれますが、それとは別に「子育てを経験すると家が散らかって元に戻らない」というツイートを見ました。

ひょっとすると大変だった子育ての余波かもしれません。

片付ける方法

私にも父のような習性があることを自覚しています。そこで、どのようにしてものが散らかっていくかを考え、環境を変えるなどの改善や工夫を行っています。現在はある程度片付けが出来るようになったと思っています。

片付けるポイントは以下の3点です。

  • ものを減らす工夫をする。
  • ものを出来るだけ収納しない。
  • 見える化して収納する

まず、家から本棚を無くしました。本棚があるから本が溜まっていくという発想です。本は電子書籍を買うようにして、残しておきたい本があればスキャナで取り込むようにしています。

台所の収納スペースもなるべく使用せず、入れたとしても詰め込まないようにしています。そうすることで、どこに何があるのかを覚えるのに記憶力を使う必要がありません。

そして、目に見える範囲でものを管理するようにしています。

例えば、ガラスのテーブルを使う。壁にかけるウォールポケットを使うなどです。

ものは積み上げるのではなく、掛けるようにしています。壁にかけるポケットを使用して収納すれば一覧性が担保出来ます。

以上が自分なりに考えた、ものを片付ける工夫です。

ミニマリストとまではいきませんが、部屋にものが少ないと以下のようなメリットがあります。

  •  頭が整理される(認知を奪われない)
  •  ものが取り出しやすくなる
  •  ものを失くしにくくなる
  •  掃除が楽になる

私もまだまだ片付けの達人とまでは行かないですが、色々と工夫をして改善出来たらと思います。

部屋が片付けられない人は参考にしてみてください。また、良い方法があれば教えてください。

とは言うものの、ゴミ屋敷に住んでいる人間は、私は個性があって好きです。物に執着する人間の気持もわかりますし、人ってそういうものだよねって思います。

以上、片付けられない父の話でした。

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